女性ホルモンが配合された化粧品が存在します。 大手の化粧品メーカーではなく、
あまり名前の聞かないような、
おもに訪販専門の化粧品メーカーなどが多いようです。 化粧品へのホルモン剤の配合は、
卵胞ホルモンと副腎皮質ホルモンが一部認められていて、
その配合量の上限も決められています。 女性ホルモンの場合は、
エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオールが、
配合可能になっています。 さてそこで、女性ホルモンって何?、から始めます。 女性ホルモンには、
卵胞ホルモン、黄体ホルモンと呼ばれる 2 種類のホルモンがあって、
性腺刺激ホルモン( FSH 、 LH )の作用で、
卵巣から分泌されます。 性腺刺激ホルモンは、その上位にある、
視床下部(脳に存在します)、
脳下垂体が分泌するホルモンによってコントロールされていて、
また、甲状腺や副腎皮質から分泌されるホルモンによっても、
相互に作用しあっています。 生理の周期や、妊娠の過程で、
この女性ホルモンが増えたり減ったりする事は、
多くの方はご存知だと思います。 よく云う更年期障害は、
このホルモンの分泌低下によるところが大きく、
それ故、ホルモン補充療法が行われたりします。 アトピー性皮膚炎で、
よく悪者扱いされるステロイドですが、
これは副腎皮質ホルモンの一種で、
ある症状にはとてもよく効くので、その分副作用も強く、
この事で悪者扱いされやすいのですが、
それ程よく効くホルモン剤が、
何故化粧品に配合されるのでしょうか。 1970 年代、
この女性ホルモン配合化粧品で、
多くの被害(生理不順、激しい生理痛、不正性器出血、
その他体調不良など卵巣機能低下による症状ですが)が続出しました。 配合ホルモンは、エチニルエストラジオールですが、
1 mg/100g 、あるいは、その倍量が含まれたりしていて、
大きな問題になっていたのですが、
同じ頃、リール黒皮症の化粧品公害訴訟がおこっていて、
このエチニルエストラジオールの問題は立ち消えになりました。 ただし、その原因は、エチニルエストラジオールと言う、
合成化学物質で、
卵胞ホルモンと同じような作用を持つ、
女性ホルモンの配合を隠しての販売だった事も判明しています。 当時の配合量の上限は、 1mg/100g なのですが、
中央薬事審議会の内容が今だ非公開のようなので、
その根拠については実はよく解りません。 因みに、現在では、 0.8mg/100g 以下となっています。 さて結論ですが、
女性ホルモンを配合した化粧品は、
肌がすべすべする、張りが出る、シワが目立たなくなる等の効果が、
はっきりと判る事は、
化粧品に携わっているものなら誰もが知っています。 つまり、皮内へ吸収されて、
その効果を発揮するのですが、
長期使用(化粧品は本来毎日のように使用するものですが)で、
ホルモン異常が起るようです。 更年期障害に行うホルモン補充療法の場合、
厳格に管理した上で、長くて 2 〜 3 ヶ月、
決っして継続して行うものではありません。 この事からも明らかですが、
その使用は当然避けるべきではないでしょうか。 |