化粧品で肌がよくなるなんて事はなくて、
基礎化粧品なんて単なる保湿目的以外の何者でもなくて、
それ故、白色ワセリンでも塗っておけば十分じゃないですか、ってな事を
言う皮膚科医は多いようです。 訳のわからん、
何の根拠もないものを平気で販売するような医者に比べれば、
それはもう至極まともだと思うのですが、
化粧品についてはそう極論では片付けられないと私は思っています。
白色ワセリン、保湿剤としてそれほどよいものなのでしょうか。 ★ワセリンについて
はるか昔より、皮膚への外用剤として、
オリーブやゴマや椿などから押し絞った(抽出した)油が、
使用されていたのですが、
元来貴重品であった(抽出技術の問題もあったのでしょうが)ためか、
大量に、しかも非常に安価に製造できるものとして、
様々な鉱物油とともに、石油から精製できるワセリンが登場しました。
油としては、その純度だけが問題になるのですが、
可能なかぎり高純度のものが、
日本薬局方の白色ワセリン(黄色、その他ありますが、
外用剤としては、
白色の高純度のものしか使用できません)として販売されています。 ただ、高純度といっても、
不飽和炭化水素などの不純物がわずかに含まれてはいます。 この白色ワセリン、水分透過率が非常に小さいので、
皮膚表面の水分の喪失には大いに役立ちます。
また高純度であるが故に、
皮膚への刺激症状があまりなく、
皮膚科などでは軟膏の基材として重宝されています。 安価であって、安全性も高い、いいことずくめのようですが、
ワセリン自体がすぐに酸化されやすい、
簡単に洗い流しにくい、
べたつき感がとても強い、
他の成分の配合が困難(多くの界面活性剤が必要になるので)、
などの欠点もあります。 保湿目的に、ただ白色ワセリンだけを塗るだけでは、
実はほとんど保湿効果はありません。
皮膚疾患に対する軟膏基材としては有用なのですが、
化粧品材料としては、
なかなか使いものにはならないのが現実のようです。 |