| ★デトックスブーム、さて、そのきっかけとは? |
| |
| 細川:実際のところ、例の日経ヘルスでは、「体の余分なものは全部出したい女心に、この言葉、グッときた。」と表現しています。 |
|
| 西川:デトックスというのは解毒を意味する英語なんやけど、“出して、得する”という感じがフィットして、ブームの仕掛けとしては、秀逸やね(笑)。 |
|
| 細川:はい、いつもながら、その辺の上手さには感心させられますね。やっぱり、現代人って、いつも、体によくないものが、どんどん入っているという気分が強いんでしょうね。そのあたりを、見事に煽っています。 |
|
| それでは、その、創られたブームとしての“デトックス”の実態をみてみることにします。 |
|
| まずは、ヤフー辞書の新語検索でデトックスを調べてみした。そのまま引用します。 |
|
| もともとの英語は「解毒」や「浄化」という意味で、人間の体内にたまった重金属や、余分なミネラルなどを取り除く健康法。体調がよくなる、肌が若返る、生活習慣病の予防となる、などの効果があるといわれている。 |
|
| 従来の健康法はサプリメントなどによって足りない栄養素を補うという足し算方式だったが、これは余分なものを取り除く引き算方式。 |
|
| 人間の体内には、食品や水道水などを通じて鉛やアルミニウム、ヒ素などが細胞のタンパク質などとくっついて蓄積されており、これらはわずかな量でも体に悪影響を及ぼすことが、最近の研究でわかっている。脂肪を分解する酵素の働きを妨げるため、ダイエットがしにくくなることも指摘されており、これらを体内にためないためには、効率よく排出する食事に心がける必要があるという。ゴボウやコンニャクなどに含まれる食物繊維は、余分なミネラルが体内に取り込まれるのを防ぐ働きがある。タマネギやリンゴ、コリアンダー、ニラ、ニンニクなどは、重金属をとらえて体外に排出する。肝臓の解毒力を高める亜鉛やセレンを含む緑黄色野菜などを組み合わせて、取り込まれた毒素を排出するのが効果的である。また、不要な成分を取り除く「デトックスサプリメント」も発売されている。 |
|
| これを読んで、なるほどと思わされたのは、従来の健康法は、“足し算方式”だったのが、デトックスとうのは、“引き算方式”であるというところですかね。 |
|
| 西川:極力、余計なものを取らないというのは全く正しいね。重金属やミネラルの類ではないけれど、人工に合成された化学化合物や例の環境ホルモンなんかも、有害物質の範疇に入れてもいいと思う。例えば、いまや、食品メーカーは、必要を充足させる食品のみならず、欲望を満たす食品を次々に開発して市場に投入していかないと、企業として存続し、発展していけない。欲望を満たす食品というのは、美味しいことはもちろん、手軽に食べられることであったり、見た目がキレイであったり、長持ちすることであったりするので、化学合成された添加物をバンバン使わざる得ない。だから、この機会に、日頃、食べているものを見直してみるのはよいことやね。 |
|
| 細川:なるほど。ただ、気になるのは、確かに、私たちの生活は有害なものだらけという印象はありますが、そしたら、それは、実際のところ、どれでだけ汚染されているのかというか、いろいろな体の不調との因果関係といったところは、何の根拠も示されていないことです。 |
|
| 西川:ヤフーの新語検索の文中では、「これらはわずかな量でも体に悪影響を及すことが、最近の研究でわかっている」とのこと。最近の研究なんて、まことしやかに書かれているけど、重金属が微量でも体内に入る と、どうなるか、イタイイタイ病や水俣病をみれば、誰だって知っているのとちゃう? |
|
| 細川:その通りですね。 ということは、このデトックスブームは、確かな根拠や事実があって、それへの対策として、有害物質を排出することを訴えはじめたということではなくて、どうも、体が汚染されているのではという、漠然とした不安につけこんで、何かを売らんかなという企ての様相を、ますます、呈してきました。 |
|
| 西川:今頃になって、デトックスなんて言い出したのは、とにかく、いろいろな体に悪いものを欲望にまかせて体内に取り込んでいるという罪の意識(笑)や現代の食品や大気の汚染、あと、例のアスベストの問題がクローズアップされたタイミングもあって、仕掛けられたように考えざるを得ないというところやね。 |