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特集 話題の美容健康情報を検証する
 
第四回 国民健康づくり運動、その実態?
2006/2/10
 
★健康日本21目標数値達成危うし!
 

細川:世間ではあまり話題になっていませんが、“健康日本21”で設定された目標数値の達成が、どうやら危ういらしいですね。N:健康日本21というと、厚生労働省が音頭をとって、2000年にスタートした「国民健康づくり運動」の事やね?H:そうです。その、国民健康づくり運動のことです。

西川:それにしても、国民健康づくり運動というネーミングが凄いね(苦笑)。

細川:いまや、会社や地域でさえ、みんなで何かに取り組むことが少なくなっているご時世ですからね。

西川:国だけは、時代の趨勢に抵抗しているのかな(笑)。

細川:で、その国民健康づくり運動、通称、健康日本21では、2010年の達成を目指して、目標数値を設定していたんですね。目標値を設定したのは、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・こころの健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がんなど、合計70項目の目標値が設定されています。ただ、たばこについては、当初、喫煙率やたばこの消費量を半減させるという、気合い十分の(笑)数値目標が掲げられていたのですが、なんと、たばこ業界や族議員らの圧力で、削除されたのですね。一部には有名な話ではありますが。

西川:へー。国民の健全なこころと身体づくりを願う政策そのものが不健全やねー(爆)。

細川:まったく。

西川:で、その目標達成が危ういと?

細川:そうなんです。

 
★健康志向は幻想なの?
 
細川:先週(2月2日)の報道によりますと、設定された70項目のうち、およそ20の項目で、 スタート時の2000年よりも数値が悪化していることが判明し、計画半ばで、既に、2010年 の目標達成に暗雲が立ち込めているようなんです。

西川:どんなところが悪化しているのか な?

細川:まずは、肥満度ですね。20〜60歳代の男性で、BMIが25以上の割合が、2000年が 24.3%だったのが、29.5%に増えていますね。因みに、2010年の達成を目指した目標数値 は15%以下です。

西川:目標は遠くなりにけり、やね。

細川:また、飲酒量も悪化しています 。日本酒換算で1日に3合飲む男性の割合が、4.1%から5.3%に増加しています。目標値は 、3.2%以下です。

西川:お酒も減ってないと。

細川:はい。さらには、運動不足も悪化してい るようです。男性では、1日の目標歩数が9200歩に対して、7575歩、女性では、8300歩に 対して、6821歩しか歩いていません。まだあります。食生活です。朝食を食べない中高生 の割合は、6.0%から8.7%に、30代の男性では、20.5%から23.0%に、それぞれ増えてい ます。あと、栄養摂取面では、カルシウムを含む食品の摂取量が、107グラムから97グラム に減っています。因みに目標値は130グラム以上だったようです。

西川:要するに、貧弱な食 生活に、運動不足の上に、飲むお酒の量が増えて、肥満傾向が進んでいると。

細川:そうな りますね。

西川:生活習慣病の予防どころか、予備軍が増加しているということや。

細川:巷 で言われている健康志向は幻想ということですかね?
 
★そもそも、国民健康づくり運動の意義は?
 
西川:運動の実施側としてはどうなんやろね。

細川:厚生労働省ですね。

西川:そう。いったい 、彼らは、目標達成が困難になって、誰か、この責任を取るんやろか?

細川:そこまでの話 しにはなっていませんし、国民自体が、無関心というか、知りませんよ。

西川:そうやね。

細川:厚生労働省は、今年中には、計画に中間見直しを進める方針で、目標値の見直しもあ り得るそうです。

西川:ちょっと、バーが高過ぎたと(笑)。

細川:そうですね。誰でも、目 標を設定する時には、気合いが入りますからねー(笑)。

西川:のんきなもんやね。この運 動に税金を使っているという意識があるんやろか。

細川:疑いますね。ただ、繰り返します が、国民が、税金を無駄に遣いやがってという怒りを感じるほどに、この運動の存在自体 が知られていないんですね。

西川:だからこそ、目標の達成も危ういということか。

細川:N HKを見習って、みのもんた先生でも起用するくらいでないといけませんか(笑)。

西川: ただ、健康づくりは、あくまで、手段なわけで、目標の達成が目的ではないんやけどね。

細川:そうですね。厚労省は、目的としては、壮年期死亡の減少や健康寿命の延伸、生活の 質の向上を実現することとしています。N:もっと、健康づくりについて、具体的なビジ ョンを示すことが必要にも思うけど、一方、小さな政府を目指すうえで、個人の健康づく りまで、国が面倒をみる必要があるのかという疑問も同時にもたざるを得ないという気が するね。
 
★健康志向の高さとその実態とのギャップは?
 
細川:それにしても、2000年から2005年にかけて、健康食品や健康関連の商品の売り上げの 伸びは、右肩上がりです。

西川:それだけ、健康志向が高いということやね。

細川:商品の流 通だけでなく、健康やダイエット関連の情報も氾濫しています。

西川:ところが、実態が伴 っていない。

細川:どうも、上滑りというか、ファッション的なような気がします。

西川:そ れと、健康産業が、次ぎから次ぎへと市場に投入している健康食品やサービス、それと膨大な情報は、実際のところ、消費者の健康には、それほど寄与していないと言えるかも知 れない。

細川:健康産業の売り上げ増には十分に寄与していますが(笑)・・・。

西川:ほん まやね。健康情報を収集して、健康食品や関連の商品を購入したことで、健康になった気 がしているだけかも知れへんね。

細川:本当に、必要な情報を発信していきたいものです。

西川
:全くその通り。
 
■後書きとして
 
今回は、ビタミンCをテーマにお送りする予定でしたが、急遽、変更しました。こ のニュースが、新聞の一面に出ないのが不思議でなりません。健康ブームと言われていま すが、果たして、その実態は、こんなものなのでしょうか?もっとみんなで考えませんか 。(西川)
 
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