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特集 話題の美容健康情報を検証する
 
第六回 生活習慣病とは言うけれど・・・
2006/4/13
 
★言い出しっぺは?
 

細川:今回のテーマは生活習慣病です。

西川:因みに、広辞苑で生活習慣病をひいてみると、成人病に同じとあります。平成7年までは、成人病と言われていましたからね。で、成人病を引くと、「動脈硬化・高血圧・悪性腫瘍・糖尿病・肺気腫や骨の退行性変化など、壮年期以後好発する病気の総称」とあります。

細川:要するに、年を取れば、誰もが、かかりやすくなる病気ということですね。

西川:その通り。がん、脳卒中、心臓病は、三大成人病と言われたもので、日本人の死因のベスト3です。動脈が硬くなるとか、血圧が高くなる、出来た腫瘍を自己の免疫でたたくことが出来なくなる、骨が弱くなるなんて、どれもこれも病気というよりは、老化現象ですね。長く生きていれば、起こって当然なものばかりです。

細川:当たり前に起こり得ることばかりなので、それらが原因になってかかる病気が死因の上位を占めることも、また、当然と言えば、当然なんですね。

西川:そうです。そうなってしまうのも、ある程度は、致し方ないことで、いわば、宿命と言ってもいいかも知れません。ところが、それら、なって当然と言えなくもない病気を、“国民の健康と長寿を願う”(笑)厚生労働省としては、何とかしたいということだったんですね。

細川:いったい、どういうことですか?

西川:それはですね、この“成人病”、今の“生活習慣病”は、そもそも、医学的な病名でも、用語でもなくて、昭和30年代に、当時の厚生省が言い始めた言葉なんです。ですから、医学用語というよりも、行政用語だからです。

細川:なるほど。

西川:厚生省が「成人病予防対策協議連絡会」を設置したことが、そもそも、成人病という表現の始まりだったのです。

 
★早期発見、早期治療が合い言葉
 

細川:ただ、そんな、ある意味、老化現象である成人病を予防することは出来るんでしょうか?

西川:出来ません。ですから、予防するというよりも、手遅れにならない内に発見して、治療することで、成人病 で死なないようにすることを目的としたのです。

細川:なるほど。早期発見、早期治療が大切だという概念を広めたということですね。

西川:そうです。

細川:定期検診や人間ドッグの受診が一般化したのも厚生労働省のキャンペーンの賜物ですね。

西川:全く、その通りです。

細川:それで、その効果はあったんでしょうか?

西川:分かりません。

細川:そんな、あっさりと(笑)・・・。

西川:相変わらず、死因の上位を占めていますから・・・。

 
★成人病から生活習慣病へ
 
細川:とにかく、成人病という言葉は、中年以降の人々にとっては、「明日は我が身」という意識を持たせるに十 分な効果があったということですね。

西川:はい。もともと、医者にかかるのは病気が発症してからだったわけですからね。ただ、多くの研究の結果、 それら成人病と呼ばれた病気の発症や進行には、遺伝的な要素だけでなく、食事や運動、嗜好など、生活習慣が 、少なからず影響していることが分かってきたんですね。そこで、生活習慣を改善することで、成人病の発症を 遅らせることを目指すようになったというわけです。

細川:なるほど。それで、生活習慣病へと、行政用語(笑)の呼び名を変えたわけですね。

西川:1997年のことですね。そして、成人病から生活習慣病に変えたことは、これらの病気は、決して大人になっ てから気を付ければよいということではなく、子供の頃からの生活習慣が大切ですよというメッセージになった わけです。

細川:家庭や学校に自覚を促したということですね。

西川:そうです。このことは、それほど、生活習慣の乱れが、無視できないようになったという裏返しでもあった と思います。

細川:すっかり、日本も贅沢な生活が浸透しきったということですね。

西川:そう思います。ドイツでは、「文明病」、スウェーデンでは、「裕福病」と呼んでいるくらいです。

細川:へー。

西川:厚生労働省は、それ迄の成人病を生活習慣病に変更するに際して、この病気を「食習慣、運動習慣、休養、 喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症、進行に関与する疾患群」と定義しています。
 
★分かっちゃいるけどやめられない
 
細川:将来、成人病にかかりたくなかったら、生活習慣を改めろということですか。なんか、教育的指導という感 じですね。

西川:まあ、考えようによっては、大きなお世話と感じる人もいますね。

細川:今更ながらの話しですが、だいたい、本人が好きでやっているところもあるでしょうが、仕方なくやってい るところもあるでしょう?

西川:分かっちゃいるけど・・・、ということですね。

細川:そうです、そうです。

西川:ただ、これらの、いわゆる成人病というやつは、感染症のように、昨日まで何もなかったのに、ウイルスの 侵入で、突如として発症するという類の病気では、全くなくて、長い長い期間の生活習慣の積み重ねで、じわじ わと、何の自覚症状もなしに進行する病気ですから、どっかで、悪い生活習慣は、どっかで、思いきって断ち切 ることが大切なわけですね。

細川:だから、痛い目にあってから、慌てて、真面目な生活を送ることになるわけですね(笑)。
 
★悪い生活習慣に導いている真犯人
 
細川:やっぱり、人間、美味しいものを、食べたい時に、食べたいし、楽したいに決まってますから。

西川:だいたい、糖尿病なんて、年々、増加の一途、ですからね。

細川:そもそも、生活習慣病の予防と言いながら、悪い生活習慣への誘惑は、ますます、増えるばかりじゃないで すか!

西川:いやー、もう氾濫状〜態。

細川:だいたい、経済を活性化するという大名目のためには、もう、行き渡った生活必需品には期待できませんか らね。

西川:贅沢品を、ばんばん、売りまくるしかない。

細川:要するに、体には悪そうだけど、そそられる食べ物とか、とっても楽できるとか、悪い生活習慣に陥るもの ばかりです。

西川:そして、悪い生活習慣に導いている、一番の確信犯は、コンビニでしょうね。

細川:全く、その通り。

西川:考えてみれば、コンビニが、どこにでもあるようになって、日本人の生活スタイルは大きく変わりました。 なにしろ、コンビニ、訳せば、便利、何が便利かというと、楽できるからということです。

細川:調理する手間が省ける、遠くまで出掛けていく労力が要らない、明日まで待つ必要がない、どれもこれも、 不健康なことばっかりです。

西川:悲しいかな、相当、コンビニにライフスタイルをリードされたもんです。
 
★自分の頭で考えることこそがハッピーエイジングの絶対条件
 
細川:要するに、業界が、これでもかと、繰り出してくる商品やサービスに、喜んで身を任せていると、生活習慣 病予備軍に仲間入りすること間違いなし、ということですね。

西川:もはや、油断もスキもない。自由というのは、厳しいもんやね。

細川:ここは、自己防衛するしかないということですかね。

西川:そうです。自分で知識を得て、自分の頭で考えることが絶対条件です。

細川:ともすれば、あれもダメ、これもダメ、なんて、到底、長続き出来ない生活習慣を目指すことになってしま いかねませんからね。

西川:単品がいいとか、悪いとか、そんな単純なことではありません。ところが、テレビを始めとするマスコミで は、そんな、ノウハウしか、流していません。本当に大切なのは、自分の頭で考えるという意識ではないでしょ うか。
 
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