リコピンがガンのリスクを低下させるエビデンス(証拠)は十分ではないと結論(FDA)
■Journal of the National Cancer Institute
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、トマトを食べることと特定のガンの発症リスクの低下には十分なエビデンスが存在しないと、これまでの研究報告を再評価することで結論を出しました。
トマトを食べたり、トマトに含まれる抗酸化物質リコピンを摂取することで特に前立腺ガンの発症リスクを低減するといういくつかの研究報告があることから、アメリカ食品医薬品局は、リコピンのサプリメントの効能表示の承認を検討するためにそれらの研究報告を再評価しました。
その結果、トマトが肺ガンや大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガン、子宮内膜ガンの発症リスクを低減する十分なエビデンスはありませんでした。ただし、トマトを食べることで、前立腺ガンや卵巣ガン、胃ガン、すい臓ガンの発症リスクを低減するという非常に限られたエビデンスはありました。
[コメント]
そもそも、トマトという1種類の野菜にガンの予防効果を期待すること自体が考え方としては大変な無理があるようです。このアメリカ食品医薬品局の結論で、トマトの価値は少しも下がることはないでしょう。リコピンのサプリメントの効能表示を認めるにはエビデンスが不十分だということでしょう。
1つの栄養素や食品にガンの予防効果を期待するということは、かえって、偏った食生活を推奨しかねないように思います。ガン細胞が増殖するにはさまざまな複数の要因が影響しているわけで、たった1つの栄養素の多い少ないで、どれほどの影響があるというのでしょうか?
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