2007/10/10 水曜日

食生活と肌の老化度の関係

Filed under: 食生活, ビタミンC, スキンケア — info @ 16:26:13

The American Journal of Clinical Nutrition

ビタミンCの豊富な食生活をおくっている女性は、そうでない女性に比べてしわが少なく、植物性脂肪酸であるリノール酸の豊富な食生活をおくっている女性は、乾燥度において肌の老化が少なく、高脂肪、高炭水化物の食生活を送っているは、しわが多いことが、1974年から1974年にかけて実施されたアメリカの全国健康・栄養調査Ⅰ(National Health and Nutrition Examination Survey Ⅰ)のデータを分析することで明らかにしました。

アメリカ全国健康・栄養調査では、4,025名の40~74歳の女性を対象に、食生活と栄養状態についての詳細な面接調査を実施し、皮膚科医がしわや皮膚の乾燥や萎縮について評価しました。

その結果、年齢やサプリメントの摂取、人種、学歴、紫外線の影響、収入、更年期の症状の有無に関係なく、食事からビタミンCを豊富に摂取している女性にはしわが少ないことが分かりました。

[コメント]
野菜や果物を豊富に食べる食生活をおくる女性はお肌の健康度が高いと解釈するべきではないでしょうか?

しわや乾燥等の肌の老化度は、決して、ビタミンCの摂取量だけで決まるものではないからです。野菜や果物には、ビタミンCだけが含まれているわけではなく、その他のビタミンやミネラル、抗酸化物質が豊富に含まれているはずです。

その証拠にお肌の状態はサプリメントの摂取に関係なかったと報告されています。つまり、ビタミン剤の摂取にはさほど美肌効果は期待できないとうこと、あくまで、食べ物からさまざまな栄養成分を摂取することが大切だということだと思います。ビタミンCだけの働きによるものと結論づけたほうが分かりやすいし、注目度が高まることは間違いありませんが・・・

 

2007/8/17 金曜日

ビタミンC、ビタミンE、βカロチンのサプリメントは心血管系の疾患には効果なし

Filed under: サプリメント・栄養成分, 病気, ビタミンC — info @ 15:01:49

■Arch Intern Med.2007;167(15):1610-1618

Brigham & Women’s Hospitalとハーバード大学医学部の研究チームは、心血管系の疾患の既往があるか、もしくは、心血管系のリスク要因が3つ以上ある、40歳以上の女性(平均年齢は60.6歳)、8171人に対して、無作為に、毎日、500㎎のアスコルビン酸か偽薬、1日おきに、600IUのビタミンEか偽薬、毎日、50㎎のβカロチンか偽薬を飲んでもらうことを、1995から1996年にかけてスタートし、2005年までに心臓病の発症や死亡率を調査しました。

その結果、平均摂取期間9.4年の間に、1450人の女性が1回以上の心臓病を発症しましたが、アスコルビン酸(ビタミンC)やビタミンE、そして、βカロチン投与による影響はみられませんでした。

また、それらのサプリメント摂取による有害性も確認できませんでした。

[コメント]

心血管系の疾患は、活性酸素による細胞の酸化障害、また、活性酸素が血管の内側を傷つけることで、血栓ができやすくなることから起こるのではないかと考えられています。実際に、抗酸化物質の豊富な野菜や果物をたくさん食べる人ほど、
心血管系の疾患や脳卒中を発症する割合が低いことが確かめられています。

そこで、Women’s Antioxidant Cardiovascular Studyとよばれている、アメリカの有名な大規模臨床試験は、抗酸化ビタミンを摂取することで、同様の効果を得られるのではとの仮説を立証するために実施されたようです。ところが、全く効果がみられなかったということです。

要するに、抽出ビタミンを摂取することで、野菜や果物を食べることの代わりは出来なかったということです。

結論としては、サプリメントではなく、野菜や果物を食べることが大切だということになるのですが、このことは、たとえ、抗酸化ビタミンといえども、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(αトコフェロール)、βカロチンだけでは、体内では働けていないということが明らかになったわけです。

要するに、もしも、サプリメントを使用するのであれば、ビタミンだけをいくら摂取しても、ほとんど無駄であって、野菜や果物中に存在する複合体で摂取しなければ、全く意味がないことを物語っています。ビタミンのサプリメントの形態の違いが有効性を大きく左右することです。

2007/7/18 水曜日

ビタミンCは本当に風邪に効く?

Filed under: ビタミンC — info @ 15:30:26

■The Cochrane Collaboration

ビタミンCは風邪にそれほど効果的なわけではなく、ほとんどの人にとって、風邪の有効な治療薬は存在しないことが、オーストラリアの大学の研究チームが60年間の臨床試験を分析することで明らかになりました。

ビタミンCは動物実験でウイルスへの抵抗力を高めることが確かめられて以来、人間にも風邪の治りを早くするとか、風邪を予防する効果があると思われてきたようです。そして、膨大な数の臨床試験が実施されてきました。

これまでの全ての臨床試験を分析した結果、権威あるコクランレビューには、以下の通りです。

「風邪を引いてからビタミンCを摂取しても、風邪が治るのが早くなったり、症状が悪化するのを予防したりする効果はない。風邪の予防目的で毎日ビタミンCを摂取すれば、風邪を引く日数が、大人で8%、子どもで13.6%短くなる。ビタミンCの風邪の予防効果が最も顕著なのはマラソンランナーで、風邪を引くリスクが半減する。」

大人は1年で平均12日風邪を引くとされていますので、ビタミンCを予防目的で毎日することで、それが11日になる計算になります。研究者は毎日摂取することが理にかなっているとは思えないとしています。

[コメント]
ビタミンCほど有名で、かつ、誤って認識されている栄養素もないのではないでしょうか。ビタミンCは野菜や果物に含まれる水溶性抗酸化ビタミンで、体内で多くの働くがあるとされています。ところが、それは食べ物として摂取した場合であって、ビタミンCだけを単独で抽出して大量に摂取することが、果たして、有用なものか、全く不明、どころか、かえって悪影響である可能性が高いことが多くの研究で分かっています。

また、風邪についても、そもそも、風邪を治す薬や栄養素など存在しないことを知るべきでしょう。研究者も最も有効な風邪の予防は、外出からの帰宅時に念入りに手を洗い、うがいすることだと指摘しています。

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