2007/7/6 金曜日

ストレスが肥満を招くメカニズム

Filed under: 食生活, ダイエット — info @ 14:56:08

■Nature Medicine

ストレスを受けた際に分泌される物質NPY(ニューロペプチド Y)が、脂肪細胞の量や数を増やすことで、ストレスが肥満を招くメカニズムをマウスを使った実験によって、アメリカとオーストラリアの研究チームが明らかにしました。

実験では、マウスに慢性的なストレスを与えると、腹部の脂肪組織内の交感神経から「ニューロペプチドY」が分泌され、「Y2受容体」を活性化することを突き止めました。そして、ストレスを与えたマウスと普通のマウスに高カロリー食を与えて、2週間後に比較すると、ストレスを与えたマウスは約2倍腹部の脂肪が増加し、3カ月後には肥満と高血圧・高コレステロールなどメタボリック症候群の症状を示しました。さらに、「Y2受容体」が働かなくさせると、ストレスを与えられ高カロリー食を摂取しても、2週間後には脂肪が40-50%減少することが分かりました。

脂肪組織内の「Y2受容体」の働きを抑制することで、脂肪をコントロールし、肥満とメタボリックシンドロームの治療に応用できるのではないかとしています。

[コメント]

これまで、私たちも経験的に、ストレスによって、太ったり、痩せたりすることを知っています。今回の研究報告によると、ストレスを受けることで放出される物質と肥満細胞の受容体の関係が脂肪の増減に関わっていることが分かりました。

ただし、研究者はこの受容体の働きをコントロールするような新薬を開発すれば、肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できるとしています。今後の動向を注目したいとことです。

2007/7/4 水曜日

どんなダイエット法もその効果は同じ

Filed under: 食生活, ダイエット — info @ 14:30:13

■Annals of Internal Medicine

さまざまなダイエット法がありますが、どんなダイエット法もその効果は、どれもそれほどの差がなく、ダイエットに取り組んだ人のほとんどは、5年後にはもとに戻っていることが、アメリカの研究で明らかになりました。

アメリカのボストンのthe Tufts-New England Medical CenterのMichael Dansinger博士らの研究チームは、これまでダイエットについての効果を測定した複数の研究(総被験者数約12,000人)の結果を統合したところ、どのダイエット法でも平均して体重の6パーセント(5~7キロ)を減量に成功しているものの、5年後にはほとんどの人は元に戻っていることが判明、ダイエット法による効果の差はないことが明らかになりました。

また、痩せ薬も、その効果は、ダイエットと同様、長い期間でみれば、ほとんど効果がないことが分かりました。

[コメント]

ダイエットの品質は、摂取カロリーよりも消費カロリーを大きくすることであって、どのような方法で、そのような状態を実現しようとも、その方法のよって違いなど出るわけがありません。

そもそも、何をもって、ダイエットが成功したというのでしょうか?研究者は、5年後にはほとんどの人が元の体重に戻っているものの、肥満の人にとっては、一時的でも減量することは健康にプラスになったと指摘しています。

要は、いかに、「消費カロリー>摂取カロリー」の状態を、自分にあった方法で継続できるかです。そして、ダイエットについての方法論を探し求める愚に気付くべきです。

2007/6/22 金曜日

低炭水化物ダイエットを長く続けると腸内環境が悪化する

Filed under: 食生活, 生活習慣, ダイエット — info @ 15:16:20

■Applied and Environmental Microbiology

炭水化物の摂取量を制限する低炭水化物ダイエットを続けることは腸の健康を損なうリスクが高くなることが、イギリスで実施された試験によって明らかになりました。

イギリスのAberdeen’s Rowett Reserchの研究チームは、19名の男性(平均年齢36.7歳、平均BMI35.4)に3日間の高炭水化物(399g)食をとった後、中炭水化物(164g)食、低炭水化物(24g)食を、それぞれ4週間ずつとってもらいました。それそれの食事期間終了時に排泄物から腸内細菌のバランスを調べました。

その結果、排泄物中の善玉菌のビフィズス菌は、高炭水化物食摂取後は4%、中炭水化物食摂取後には2.1%、低炭水化物食摂取後には1.9%と、炭水化物の摂取量がに比例して減少しました。また、同じく善玉菌である酪酸菌も、同様に、18mM、9mM、4mMと、炭水化物の摂取量に比例して減少しました。

このことから腸内における善玉菌の量は、食事中の炭水化物の摂取量によって決定することが明らかになりました。研究者は、ダイエットに励む人が、炭水化物を減らした食事を長期間に渡って続けると腸の健康に深刻な影響を及ぼすだろうとしています。

[コメント]

私たちは、常々、全てのダイエット法は、真面目に取り組めば、取り組むほど、体重だけでなく、健康の健全度も低下させることを主張してきました。今回の研究報告はそのことを証明してくれるものです。

そもそも腸内の健康に深く関わる善玉菌は、炭水化物などの糖類を分解し、つくられるわけですから、炭水化物を食べないことが、結局は、健康を損なうことはすぐに分かることです。

ダイエットの鉄則は、食事のバランスを損なうことなく、摂取エネルギー≦消費エネルギーを継続することしかありません。食べ方を変えて体重を減らそうとすること自体が誤った考え方であり、取り組み方です。

アトキンス博士に騙されてはいけません!

 

 

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