ストレスが肥満を招くメカニズム
ストレスを受けた際に分泌される物質NPY(ニューロペプチド Y)が、脂肪細胞の量や数を増やすことで、ストレスが肥満を招くメカニズムをマウスを使った実験によって、アメリカとオーストラリアの研究チームが明らかにしました。
実験では、マウスに慢性的なストレスを与えると、腹部の脂肪組織内の交感神経から「ニューロペプチドY」が分泌され、「Y2受容体」を活性化することを突き止めました。そして、ストレスを与えたマウスと普通のマウスに高カロリー食を与えて、2週間後に比較すると、ストレスを与えたマウスは約2倍腹部の脂肪が増加し、3カ月後には肥満と高血圧・高コレステロールなどメタボリック症候群の症状を示しました。さらに、「Y2受容体」が働かなくさせると、ストレスを与えられ高カロリー食を摂取しても、2週間後には脂肪が40-50%減少することが分かりました。
脂肪組織内の「Y2受容体」の働きを抑制することで、脂肪をコントロールし、肥満とメタボリックシンドロームの治療に応用できるのではないかとしています。
[コメント]
これまで、私たちも経験的に、ストレスによって、太ったり、痩せたりすることを知っています。今回の研究報告によると、ストレスを受けることで放出される物質と肥満細胞の受容体の関係が脂肪の増減に関わっていることが分かりました。
ただし、研究者はこの受容体の働きをコントロールするような新薬を開発すれば、肥満やメタボリックシンドロームの改善が期待できるとしています。今後の動向を注目したいとことです。
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