2007/9/27 木曜日

オメガ3脂肪酸は子どもの1型(小児)糖尿病の発症リスクを低減する

Filed under: 食生活, 病気 — info @ 21:34:23

■thr Journal of the American Medical Associstin

遺伝的に1型糖尿病のリスク因子を引き継いだ子どもでも、オメガ3脂肪酸を豊富に摂取することで、1型糖尿病の発症リスクを低減することがアメリカのコロラド大学の研究チームの試験で明らかになりました。

1994年から2006年のあいだに両親や兄弟に1型糖尿病患者がいる遺伝的傾向をもっているとみなされた1,770人の子どもの食生活を調査しました。

その結果、被験者のうち58人の子どもが1型糖尿病を発症しましたが、オメガ3脂肪酸を豊富に摂取している子どもは1型糖尿病を発症するリスクは55%低かったといいます。

[コメント]
1型糖尿病は免疫が誤って、インスリンをつくるすい臓の細胞を破壊してしまう病気です。遺伝によるものとされていますが、発症するかどうかは環境要因によるとされています。今回の研究報告は環境要因の1つにオメガ3脂肪酸があることを確かめたものです。

健康な男性でもタバコの本数が多いほどEDのリスクも高くなる

Filed under: 生活習慣 — info @ 18:02:12

■the American Journal of Epidemiology

健康な男性でもタバコを吸うことでED(勃起不全)のリスクが高くなり、本数が多いほど、リスクも高くなることが、アメリカの大学の研究チームの調査で明らかになりました。

直近の半年間は性的な活動を問題なく出来ていた、35~74歳の健康な中国人男性4,763名を対象に調査したところ、
タバコを吸う男性は吸わない男性に比べて、EDになるリスクが41%高いことが分かりました。

また、1日の喫煙本数が10本までの男性では27%、11~20本の男性では45%、20本以上の男性では65%になるなど、喫煙本数が多くなるほど、EDのリスクも高くなることが分かりました。

そして、研究チームは、健康な中国人男性のEDの原因の22.7%は喫煙であるとしています。さらに、調査では、禁煙後でもEDのリスクは低下しないことも明らかになりました。

 [コメント] 

研究チームによりますと、これまでの研究では、喫煙とEDのリスクとの関連性については、高血圧や糖尿病、心臓病の男性を対象としていたけれども、健康な男性の喫煙とEDのリスクとの関連性を調べたのは初めてだとしています。それにしても、禁煙しても、リスクが低下しないというのはショッキングです。
 

2007/9/13 木曜日

魚や野菜をよく食べる子どもはぜんそくやアレルギーにかかりにくい

Filed under: 食生活, アレルギー — info @ 18:04:16

■Pediatric Allergy and Immunology

ギリシャのクレタ大学の研究チームは、スペインのメノルカ島の460人のスペイン人の子どもを対象にした調査で、1日に40g以上のトマトやナス、きゅうり、豆、カボチャ等の野菜を食べる子どもは小児せんそくにかかりにくいことを明らかにしました。

また、1日に60g以上のオメガ3脂肪酸の豊富な魚を食べる子どももアレルギーにかかりにくいことが分かりました。

調査は、子どもの食生活を調べるとともに、子どもが母親のお腹にいるときの母親の食生活も調査し、出生前から6歳半にまで渡りました。その結果、野菜や魚の食べる量とアレルギーの関連性だけでなく、妊娠中の母親の食生活が子どもの出生後の食生活に大きく影響していることも明らかになりました。

[コメント]

魚や野菜、果物の摂取量と小児せんそくの関係は、これまでにも多くの研究報告がありました。ただし、母親が妊娠中の食生活から調査した研究がこれが初めてのようです。

食育は妊娠中から始まっているということですね。

 

家族と一緒に食事をする子どもほど健康的な食習慣が身につく

Filed under: 食生活 — info @ 15:49:00

■出典:the Journal of the American Dietetic Association

家族と食事する頻度が高い十代の子どもほど、健康的な食習慣が身につくことが、アメリカのミネソタ大学の研究チームの調査で明らかになりました。

家族と食事をすることのプラス面として、以下に3つを挙げています。

1)家族と一緒に食事をする頻度が高い子どもほど野菜や果物をたくさん食べ、清涼飲料水をあまり飲まない。
2)家族と一緒に食事をする頻度が高い子どもほど成長してからも家族や友人と食事をすることを大切に考えるようになる。
3)家族と一緒に食事をする頻度が高い女の子ほど、そうでない女の子に比べて、成長してからも朝食を食べる女性が多い。

研究チームはミネソタ州の946人の女子高校生、764男子高校生を対象に食習慣についてのアンケートを実施して、5年後に、再度、アンケートを実施しました。

高校生の約42%が、週に3~6回は家族と一緒に食事をすると回答、週に7回以上家族と食事すると答えた高校生は18%でした。家族と食事をする頻度の低い子どもは5年後には大切な食習慣が身についているとは言えませんでした。野菜や果物、全粒穀物が不足していました。

専門家は親は出来るだけ子どもと一緒に食卓を囲むように勧めています。結局、家族との食事を通して、健全な食習慣が身につくことは明らかです。

[コメント]
至極、当たり前なことでしょう。大抵の食の好みや習慣は、子どもの頃に形成されるわけで、それは、全て両親や祖母、祖父から伝えられるものですから。

基本的な食の習慣が身についていないところに、いくら食育を施しても、もはや、手遅れです。それにしても、食品産業は、いかに、子どもの健全な成長に寄与しないかということもあるのかもしれません。

2007/9/6 木曜日

食品添加物は子どもの多動症を招く可能性

Filed under: 食生活, ADHD — info @ 12:42:32

■The Lancet

合成着色料や保存料等の食品添加物が3歳から9歳の子どもの多動症(集中力が低く、落ち着きのないこと)を悪化させると、イギリスのサザンプトン大学の研究チームが医学専門誌「ランセット」に発表しました。

153名の3歳児と144名の8、9歳児を、それぞれ2つのグループに分け、一方のグループには、安息香酸ナトリウム(保存料)と2種類の着色料を添加したジュースを、もう一方には無添加のジュースを飲んでもらいました。着色料は、食用黄色5号(サンセットイエロー)、アゾルヴィン(日本では使用不可)、食用黄色4号(タートラジン)、食用赤色102号です。試験で使用されたジュースは、イギリスの子どもにとってはポピュラーなもので、試験の実施者も被験者である子どもも、いずれのジュースを飲んでいるのかは知りませんでした(二重盲検法)。

その結果、添加物入りのジュースを飲んだ子どもは、無添加のジュースを飲んだ子どもよりも、多動症の程度を示すスコアが高かったとのことです。

これまでも食品添加物が落ち着きのない子どもを増やすのではないかと懸念されてきましたが、必ずしも食品添加物の影響とは断定できないとする専門家もいるようです。

[コメント]

ADHD(注意欠陥多動性障害)と呼ばれる落ち着きのない子どもは日本でも増えていると言われています。そして、その原因としては、さまざまな要因が挙げられているようで、今回の報告でもあった食品添加物の摂りすぎも含めて、食生活の乱れを指摘する専門家も少なくないようです。

いずれにしても、バランスのとれた食生活という基本に立ち返る必要がありそうです。

2007/9/4 火曜日

フラックスシードが更年期のホットフラッシュ(ほてり)を緩和する

Filed under: サプリメント・栄養成分, 更年期障害 — info @ 11:54:30

■Journal of the Society of Integrative Oncology

フラックスシード(亜麻の種子)がホットフラッシュなどの更年期障害の症状を緩和させることが、アメリカのメイヨークリニックが実施したパイロット試験によって明らかになりました。

ホットフラッシュに悩む更年期の女性で、ホルモン補充療法を希望しなかった29名の女性を対象に、毎日、40グラムの粉砕したフラックスシードを6週間摂取させました。

最後まで摂取した21人の女性は、ホットフラッシュの頻度が半分になり、症状の程度を表すスコアも半分も57%低下しました。また、気分が改善され、筋骨格系の痛みや悪寒、発汗など、不快な症状が緩和されました。

研究チームは、さらに、大規模の二重盲検のよる試験を計画しており、2008年にもスタートする予定とのこと

[コメント]
フラックスシードには、現代人の不足しがちなオメガ3脂肪酸や食物繊維様物質であるリグナンも豊富に含まれるとされています。そして、そのリグナンの一種が更年期特有のホットフラッシュを緩和することはこれまでも研究報告がありました。

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