★有効なダイエット法は存在しない?!
細川:第二回目にして、ダイエット、それも、
アミノ
酸ダイエッ トです。
西川:アミノ酸ダイエットねー。
細川:そうです、アミノ酸ダイエットです(笑)。
西川:だいたいねー。
細川:はい。
西川:○○ダイエットって、いくつ挙げられる?
細川:近いところでは、寒天ダイエットがありますねー。ちょっと前はにがりダイエット。豆乳ダイエットに黒酢ダイエット、それから、にんじんジュースダイエットに、アメリカからきた低インシュリンダイエット。もう、ほとんど、ダイエットの博覧会状態(笑)。
西川:そうやね、きりがないね。で、これだけ、いろいろなダイエット法が、次から次へと、流行しては、忘れ去られていくのは、逆に言うと、有効なダイエット方法はないということの証しとちがうかな。
細川:なるほど。どれもこれも、その方法では痩せられないので、次から次へと出てくると。
西川:そうそう。
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★痩せるということ
西川:ところで、確実に痩せるには、治療すれば痩せられます。
細川:肥満治療ですね。
西川:マジンドールという食欲抑制剤を使います。薬の名前は、サノレックスていうねんけど、これは健康保険が使える。あと、胃をしばったり、バイパスをつける手術をすれば、間違いなく痩せられます。かの肥満大国である、アメリカではそんな肥満手術が、たしか、年間に10万件以上行われているそうやね。
細川:いずれも食べる量を、強制的に、抑えるわけですね。
西川:そう、痩せるということは、単に、食べる量を減らせばいいだけの話し、です。
細川:では、○○を食べれば痩せられるという、○○ダイエットというのは?
西川:有り得ません。だいたい、食べたら痩せるような食品は存在しません。あれば、怖い(笑)。
細川:ところが、○○ダイエットというと、イメージは、○○を食べれば痩せられる、ですよね。おそらく、これは、○○ダイエットという言葉だけが、一人歩きしているわけですね
西川:マスコミが、○○という“モノ”のほうにスポットを当てて、簡単に、要するに、楽して痩せられるというイメージを煽るからやろね。
細川:なるほど。“モノ”を売るための仕掛けですか。またもや、臭いますなー(笑)。
西川:プンプンしてきたね(爆笑)。 |
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★アミノ酸で痩せられるどころか・・・
細川:○○ダイエットというのは、より正確に言うと、○○を使ったダイエット法ということで、肝心なのは、ダイエットのために、どのように、○○を使うかということですね。
西川:そこが、ポイントやね。○○ダイエットとして広まっているものでも、○○を摂取したり、飲んだり、食べたりするだけで、簡単に、痩せられるというのは“幻想”にしか過ぎないということを知る必要があるね。もちろん、○○しか食べないような生活をするんであれば、間違いなく体重は落ちるでしょうけどね。でも、それは、痩せるというよりも、やつれて、病気になるということも、また、間違いのないことやね。
細川:そうですね。若い頃の間違ったダイエットが元で、生殖サイクルが狂ってしまって、年をとってから苦労するなんていう女性の話しはよく聞くところです。
西川:“モノ”を売る目的で創られた流行は、ほんまに、無責任なもんやで。
細川:まったく、ですね。では、一世を風靡した、アミノ酸ダイエットはどうなんでしょう。
西川:もしかしたら、アミノ酸飲料やアミノ酸のサプリメントを飲めば、痩せられると思ってる?
細川:なにせ、燃焼系〜♪、燃焼系〜♪ですからね。当然、アミノ酸を飲めば、より、脂肪が燃焼して、痩せられると思ってしまいますよね。
西川:ところが、そもそも、アミノ酸とダイエットというのは、どう考えても結びつかないやね、これが。
細川:アミノ酸には、ダイエット効果がないということでしょうか?
西川:ハッキリ言って、直接的なダイエット効果など、どう考えてもないと思う。
細川:あの、燃焼系〜♪は、何なんですか?
西川:上手いコマーシャルとしか言い様がないね。
細川:アミノ酸には、脂肪の燃焼効率を高めるような働きはないと?
西川:少なくとも、それを明確に確かめた研究結果はないね。
細川:やられたー(笑)。健康関連の商品を売る場合、ダイエット効果を謳うのが最も売れますからねー。だからといって、無垢な大衆をだますのはいけませんよね。それにしてもコマーシャルを作る優秀なクリエイティブ能力を、人々を惑わすのではなくて、役に立つほうに使ってもらいたいものですね(苦笑)。
西川:ホンマ、ホンマ。そもそも、アミノ酸というのは、たんぱく質を構成している物質で、肉とか魚や卵を食べて得られるものでしょ?人間にはなくてはならない栄養やから、痩せるという発想自体に無理があるんと違う?ただ、たんぱく質というのは、身体そのものを構成したり、筋肉を動かしたり、あと、体内でいろいろな物質を運んだり、さらには、酵素であったりと、ありとあらゆる用途に使われていて、それは、20種類のアミノ酸が、いろいろな組み合わせでつなぎ合わさって膨大な数のたんぱく質を形成することで可能になっているやね。せやから、それくらい多彩な働きがあるわけやから、アミノ酸の働きの中で、ダイエットに関連付けるなんてことも、強引には出来なくもないかもしれへんね。
細川:あくまでも、強引に、ですね。
西川:そう。無理矢理にね。
細川:そうして、ダイエット効果を創出するわけですね。
西川:そういう見方もできる。さらに、違った観点から考えてみると、アミノ酸を安易に飲み続けてよいものかと思うのよ。そもそも、たんぱく質は体内で、ゆっくりと分解されて、アミノ酸になるわけで、今のように、単体に分離抽出されたアミノ酸を多量に、かつ、頻繁に摂取するのは、率直に言って不自然なことをしてるという側面がなきにしもあらずやと思う。確かに、確認されているように、筋肉の再生や疲労回復を早めたりといった効果は得られるものの、そんなプラス面だけでなしに、ある意味、予測しないマイナス面も起こらないとは言い切れないのと違うかな。正直なとこ、そんな心配のほうが大きいんやけどね。まあ、人類にとっては、未体験ゾーンのことなんで、杞憂かもしれしれんけど。 |
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★アミノ酸ブーム創出の背景とは?
細川:そうそう都合のよいことばかりではないとかもしれないと。やはり、アミノ酸ダイエットというのは、強引に創出されたもののようですね
西川:それが、正しい認識やと思うね。だいたい、日本の“アミノ酸業界”は、世界一のアミノ酸製造技術をほこり、それに伴って、日夜、アミノ酸研究に取り組む研究者も多いんやね。
細川:業界からの資金が潤沢であるということですね。
西川:企業が研究資金を出すのは、自社製品に有利な研究結果を出して欲しいという明確な目的があるからね。
細川:ブーム創出の舞台裏が垣間見れますね。 |
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★アミノ酸を使って痩せるには?
細川:アミノ酸を飲むことで痩せられるというのが誤った認識であるならば、アミノ酸をどうダイエットに活かせばよいか、それが大切なことなわけですね。
西川:まさに、その通り。そして、キーは運動になるんやね。アミノ酸を飲んでも、飲まなくても、同じレベルの運動によって消費されるカロリーには、なんら違いはない。ただし、アミノ酸を飲むことで、疲労回復が早くなるのは事実。であれば、アミノ酸を飲むことで、飲まない時よりも、運動量を増やせるので、その分、よりカロリーが消費されれば、ダイエットにつながるというもの、そんな感じかな。それにしても、まあ、アミノ酸ダイエットというのはこじつけに近いものやね(苦笑)。
細川:あくまでも、直接、ダイエット効果があるわけではなくて、ダイエットにつかがる可能性のある運動を補助するという役割ですね。
西川:そう、それで、結局、痩せるための鉄則は、食べる量を減らし、消費するカロリーを増やすことに尽きるんやね。
細川:カロリー制限と運動ですね。 |
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★どんなダイエット法を採用するかよりも、継続できるかどうか
細川:ということは、世間でああでもない、こうでもないなんて騒がれているダイエット法など、重要な問題ではなく、どんな方法でダイエットに臨むかではなく、それを継続できるかどうかが、成功するかどうかの分かれ道ということになりますね。
西川:結局は、何事も、“意志の力”ということやね。決して、ダイエット法を考案した“医師の力”やないと(笑)。なんと、それを証明したアメリカの研究報告もあるんやで。
細川:さすが、肥満大国の面目躍如ですね。
西川:そうそう。どんな研究かと言うとね、肥満の成人160人を対象にして、Atkins、Ornish、Weight Watchers、そして、Zoneダイエットの3つのグループに分けて、1年間の体重減少および心臓血管リスク軽減を調べ、結果の違いは、ダイエット法によるものではなくて、ちゃんと、実践しているかどうかだったとのこと。
細川:なるほど、明解ですね。
西川:で、結論としては、ダイエット法に優劣はないと。それよりも、それぞれの個人の嗜好とかライフスタイル、身体の状態から、その人に相応しい方法を選ぶことやそうです。
細川:個人によって、最適な方法は異なるということですね。
西川:まあ、考えてみれば、当たり前なことなんやけどね。
細川:そうですね。要するに、何かに頼って、痩せようとする、そんな考え自体が根本的に間違っているということですね。教訓としては、ダイエット、正しく取り組めば、必ず、報われる、ということでしょうか。
西川:その通り。僕のこれまでの診療経験から言っても、物や方法よりも、本人の意思次第やと思う。せやから、周囲の人の協力を得て、続けられるような環境づくりも大切やと思います。 |
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