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美白化粧品を使っているのに全然効果が現れない、と言われる方をあまりに多く見かけます。はてさて、どのレベルで説明したらよいものか、ほとほと困ると言うか、呆れてしまいます。

まずひとつ。“美白”っていったい何なんだろう。どこを探しても誰に聞いても教えてくれません。化粧品屋さんあたりが名付けたのでしょうが、この言葉に何の定義がある訳でもありません。なんのこっちゃわからない言葉で商品をアピールしているにすぎないのです。でも、テレビでも化粧品のコマーシャルで使っているじゃない、と言うかもしれませが、本当に何の意味もないのです。

字の如く解釈すれば、“美しい白さ”ですが、じゃあ逆に“美しくない白さ”って何でしょう。入院患者のあの血の気のない白さでしょうか。そうであれば美白は血色のよい顔色と言うところでしょうか。これだと何かイメージが異なりますね。判っててほしいのは、なんの根拠もない、定義のない言葉に、いつしか商品購入のために誘導されていると言う事です。となると、美白であれ、美白化粧品であれ、このような名称自体、使用すべきでないはずです。ただ、定義もないものを行政側も規制のしようがないのでしょうか。

二つ目。基礎化粧品は元来、効果があるないなどと言う事はあり得ません。肌がよくなったり、白くなったり、にきび肌が治ったり、なんて事はなく、本当にそうなるのであれば、もはや化粧品ではなくなります。もっと分かりやすく言えば、化粧品とはきれいに見せるためのもので、肌自体をきれいにするものではないのですが、厄介なことに基礎化粧品とやらは、その扱いがあまりに不明瞭で、その効能を謳えない(つまり肌がよくなるような成分を使用できない)運命にあって、でも売らんがために、なんとかその感触を追求しようとしたり、イメージでうったえようとします。その代表的なものが、この ' 美白 ' です。

近頃は、厚生労働省も手に負えなくなってきたのか、全成分表示等、規制緩和の名の下に法改正がおこなわれてきていますが、できるだけメーカー側の自己責任を強調しているようです。

三つ目。最近よく目にするようになった機能性化粧品とやらがあります。美白効果やら、皺に効果的などと言わんとしていますが、それじゃ従来の化粧品は機能性に欠けていたのでしょうか。

実はこの機能性化粧品にも何ら定義はなく、上記の“美白”と同じ構造が考えられます。元来、化粧品原料は総てが決まっていて、配合成分の量やパーセントまでもが決められているものもあります。ただ、ここにきて、肌への有効な成分の登場もあってなかなか規制がきかないと言うか、新しい化粧品原料がつぎつぎと開発されている事も相まってか、行政側もその対応が追いつかなくなっているような印象を受けます。

このように、基礎化粧品の世界は大きな過渡期に入っているようで、薬事法での規制も追っつかなくなっているようです。そうであるからこそ、化粧品選びにはかなり慎重になってもらいたいと思います。

次回は、“肌が白い”とはどういう事で、白くする成分には何があって、本当に大事な事な何なんだろうか、と言った、読者の方に有意義となるような話しをしてみたいと思います。

 
 
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