オレゴン州立大学の研究者による試験は、ビタミンCとビタミンEという2つの抗酸化ビタミンの体内での相互作用を初めて検証しました。また、喫煙がガンの発症リスクを高めるメカニズムをも示唆しています。
専門誌「Free Radical Biology and Medicine」の2月15日号に掲載された試験では、喫煙者に1日に1,000mgのビタミンCを摂取させたところ、ビタミンEの1つの成分の消失を45%低減させることが出来ました。また、それと同時に、ビタミンEの機能や血漿中の濃度を維持することが出来たとしています。その結果、ビタミンCのサプリメントを摂取した喫煙者は、非喫煙者とほぼ同レベルの抗酸化能を維持できたとしています。
ビタミンEは、タバコを吸うことで発生するフリーラジカルの攻撃から肺の細胞膜を守りますが、その際に、自らがフリーラジカルになってしまいます。今回の試験によって、ビタミンCが、フリーラジカル化したビタミンEを還元し、再び、抗酸化能を復活させることが明らかになりました。
このように、ビタミンCとビタミンEは、相互に助け合う関係にあって、どちらか一方だけを摂取すればよいというわけではなく、喫煙者にとっては、2つの抗酸化ビタミンのバランスを大切であるとしています。
これまで、さまざまな栄養成分の単体の働きが研究されてきましたが、時として、正反対の結果が出ることもありました。ところが、栄養成分は、単体で働いているわけではなく、それぞれの成分が協働して働き、体内で有用な作用を発揮することを知っておく必要があります。 |