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2006/3/16
 
コエンザイムQ10摂取量の上限設定は困難
 
■内閣府食品安全委員会
内閣府の食品安全委員会の専門調査会は、厚生労働省から依頼のあったコエンザイムQ10の摂取量の上限の設定について困難であるとの報告をまとめました。
 

老化を遅らせるサプリメントとして人気のコエンザイムQ10ですが、昨年来、その因果関係は不明であるものの、コエンザイムQ10を摂取して気持ちが悪くなったとか、お腹をこわしたりした事例が報告されたことから、厚生労働省は、内閣府の食品安全委員会に対して、安全性や1日あたりの摂取目安量を設定について審議を依頼していました。

3月15日に開かれた食品安全委員会の専門調査会は、「人体への影響に関する科学的な情報が不足しているため、安全な目安量の上限を決めるのは困難」との報告をまとめました。

食品委員会では、厚生労働省にさらなる科学的なデータの追加を求め、上限値についての審議を継続するとしています。

 
【コメント】

食品安全委員会が、今回、安全な上限摂取量を設定するのが困難としたのは、よりどころとする研究データが見当たらないということではないでしょうか。

因みに、先だっての大豆イソフラボンの場合は、サプリメントとしての上限摂取量を1日に30rと設定しています。この上限量の算出の基準になったのは、イタリアの研究報告です。それは、閉経後の女性が1日150rの大豆イソフラボンを5年間、摂取したところ、子宮内膜が厚くなる症状が確認されたというものです。そこで、150rをもって、人体に影響が出る量とみなし、その半分の70〜75rを上限量としたのです。そして、日本人が通常の食事から摂取する大豆イソフラボンが平均18〜22rであることから、サプリメントとしての摂取量を30rと設定したというわけです。

コエンザイムQ10が安全であると考えられている根拠は、おそらく、人間の体内で作られている成分であるということが大きいように思います。そして、これまでの厚生労働省からの報告内容をみても、さほど、重篤なものではなく、例えば、気分が悪くなったとか、お腹をこわしたというもので、いずれも、大量に摂取したものではありません。

よって、コエンザイムQ10の安全な摂取については、 その摂取量よりも、製品の品質そのものに留意することが重要ではないかと考えられます。コエンザイムQ10は、従来は、世界の需要を全て日本の4つの製造メーカーでまかなってきました。製法は、合成法と発酵法の2つです。元来、コエンザイムQ10の安全性の拠所が体内で作られているということを考えると、異性体を含む可能性のある合成法よりも、肉や魚に含まれるコエンザイムQ10と全く同じ構造である発酵法によるコエンザイムQ10を選択するのが正しい選択であるように思われます。

また、ブームに乗じて、大量に出回っている中国製の粗悪なコエンザイムQ10は、ラベルにない成分が混入されていたり、ラベル通りの量が入っていないというような、いわば別次元の問題から、安易な使用は慎むべきでしょう。


   
 
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