ヒト胎盤製剤使用者からの献血制限 厚生労働省方針
厚生労働省は23日、 アンチエイジング(抗加齢)や美容にいいなどの触れ込みで、 女性などに人気がある「プラセンタエキス注射剤」を使用した人からの献血を、 受け付けない方針を決めました。 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の感染防止策の一環で、 献血血液の検査方法などが確立されるまでの暫定措置で10月にも実施するとのこと。
この注射剤はヒト胎盤の抽出成分を製剤化した更年期障害などの治療薬ですが、 本来は「適用外」の美容目的での投薬が横行しています。 変異型ヤコブ病は、牛海綿状脳症(BSE)に感染したウシの脳などを食べると感染します。 ヒトの胎盤からBSEの原因物質が感染するリスクについて、 厚労省の有識者部会は「理論上は否定しきれない」との評価をまとめており、 同省は「念のための措置」として献血制限に踏み切りました。 変異型ヤコブ病に関連した献血制限は、 英国への渡航歴がある患者の感染が確認された05年から実施され、 BSEが流行した英仏などに特定の期間、渡航経験のある人が対象となっています。
更年期障害、肝機能障害に対してのプラセンタ製剤はかねてより存在していて、 この数年来、美容治療を行う施設が急増したのに伴い、 美容目的でこれらを使用する機会が爆発的に増えているようです。
化粧品用の商材としてのプラセンタは、 牛由来のものは使用できなくなっていて、 現在ではブタ由来のものが使用されています。 また、ヒト由来のサプリメント商材も出回っています。
その有効性はともかく、 安全性についての今回の厚労省の評価にあるように、 どこかに落とし穴があるかも知れませんね。