第20 回 ワキガについて考える 2006/6/9
 

その3 ワキガ対策(2) 吸引法について

 

ワキガを根本的に治すとなると、現在、手術による以外にありません。

•  まずその歴史から

今でこそ、ワキガの治療を行う施設は増えましたが、
20 年ほど前までは、ほとんどそういった施設はなかったと思います。

私が美容外科医に転身した頃( 18 年前になりますが)、
ワキガ治療を専門に行っている施設は数箇所でしたが、
まだあまり一般的ではなかったと思います。

ワキガの手術は以前より、
健康保険の適応ではあるのですが、
非常に手間がかかるのと、大きく傷跡が残る事もあって、
保険医療機関でもあまり行われていなかったようです。

保険適応となる手術法は、 皮弁法というのですが、
ワキの毛の生えている部分を切り取って、
周囲の皮膚(皮弁をつくって)を縫い合わせるものですが、
取り除く皮膚の範囲が大きいので、
術後の引き攣れが強く、当然傷跡が目立つ訳です。

そういう理由もあって、 一部の施設が、
自費診療で、保険適応でない治療(皮弁法でない方法で)を行っていました。

今から 15 〜 16 年ほど前の事ですが、
アメリカで、吸引法での有効性についての論文が発表され、
それを契機に日本で吸引法が行われ出しました。
当時、私もその真っ只中にいましたが、
とても根治療法と言えるような手術ではなかったにもかかわらず、
全国から患者が押し寄せる状況でした。

ワキガで悩んでいる方は驚くほど多く、
美容外科を標榜している施設が次々とワキガ治療に参入してくる有様でした。

超音波による吸引法だの、当院独自の吸引法だの、
広告合戦もかなり激しかったのですが、
吸引法ではやはり根治に至らない場合が多く、
この方法はあまり行われなくなっていきました。

・ ワキガ治療が一般化して

美容外科自体、
かなりの胡散臭さは拭いきれないのですが、
(自費診療であるため、また、その歴史が浅い事もあって、いたし方のない部分はありますが)
美容外科医が増えるに従い、
また、美容外科自体が一般化するに従い、
少しずつは正常化しつつあるのと同時に、
ワキガ治療も、ちゃんとした根治手術が行われるようになってきています。


次回は、現在行われているワキガ治療(根治手術)について、詳しく説明する事にします。

 
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