サプリメントの品質って何? その26

 
026 身体がカルシウムを吸収するメカニズムとは?
 

そもそも、ミネラルは、身体に吸収されにくいもの
例えば、カルシウムの場合で言いますと、牛乳で、50%、小魚で30%、ほうれん草にいたっては10%しか吸収されませんし、鉄でも吸収のよいほうとされているレバーで20%という具合です。

ミネラルは、“摂取量”よりも“吸収率”
Aさんは、毎朝、マルチビタミンと1,000mgのカルシウムを飲んでいます。カルシウム製品のボトルには、「クエン酸カルシウム」という表記があります。Bさんはと言えば、毎朝、マルチビタミンと500mgのカルシウムを飲んでおり、カルシウム製品には、「100%アミノ酸キレートカルシウム」とあります。

一見、Aさんのほうが、Bさんの2倍の量のカルシウムをとっているので、良さそうに見えますが、実際のところ、Bさんの方が、1日当たりのカリシウムの吸収されている量が多いのです。Bさんは、Aさんの半分の量しか飲んでいないにもかかわらず、です。

さまざまな形態のカルシウム
どうやら、カルシウムと一言で言っても、いろいろな形態はあるようです。今日、市場に出回っているカルシウム剤の形態は、15以上あるとされています。例えば、炭酸カルシウムやグルコン酸カルシウム、骨や貝殻、サンゴの粉、クエン酸カルシウム、そして、アミノ酸キレートカルシウム等です。

カルシウムは独りではいられない
これらの形態の違いは、カルシウムが、どんな成分とくっついているかによります。というのも、元来、カルシウムという成分は、常に、他の物質とくっついた状態で存在しているものなのです。カルシウムは、一緒になっていた物質と分離され、単独になると、すぐに、磁石のように、対になるペアを探してくっついてしまいます。そして、カルシウムの身体への吸収率は、どんな物質とペアになっているかによって決まるのです。

カルシウムの消化・吸収プロセス
ほとんどのカルシウムのサプリメント製品にみられる形態では、体内に吸収されるために、対になっている物質と分離されます。それは、身体は、カルシウムを吸収、活用するのに、クエン酸やグルコン酸、炭酸などの“異物”を排除するからです。いったん、ペアになっていた物質から自由になったカルシウムは、すぐに、最初に出会った物質とくつきます。

吸収されるのに理想的なシナリオは、アミノ酸とくっつくことです。なぜなら、アミノ酸と一緒になれば、自然に体内に吸収されるからです。

ところが、アミノ酸よりも、食物繊維や脂肪とくっつくことが多く、その形態では、体内には吸収されません。このようなカルシウムの消化吸収プロセスが存在するために、なかなか、体内に吸収されにくいという訳です。

関所を通過出来るのはアミノ酸キレートカルシウム
ですから、前述の炭酸カルシウムやグルコン酸カルシウム、骨や貝殻、サンゴの粉、クエン酸カルシウム等は、いったん、対になっている物質と分離されて、幸運にもアミノ酸とくっつくことの出来たカルシウムだけが、体内に入る関所を通過することが出来るために、カルシウムの吸収率が必然的に低くなるのです。

例えば、冒頭のAさんは、毎日、クエン酸カルシウムを、1,000mgと飲んでいますが、実際に吸収されるカルシウムは、正確には、14%と言われています。ということは、1,000mg飲んでも、吸収されるカルシウムは、140mgということになって、大変、効率の悪い取り方なのです。

アミノ酸キレートカルシウムの形態で摂取すると、上記のようなステップをふむ必要はなく、そのままの形態で体内に自然に吸収されるのです。

因に、Bさんは、毎日、500mgのアミノ酸キレートカルシウムを摂取して、実際に吸収されるカルシウムは、なんと、415mgで、83%という効率の良さなのです。

ところで、、クエン酸カルシウムや炭酸カルシウム、グルコン酸カルシウムで、吸収されなかったカルシウムは、どうなるのでしょうか?それは、栄養素としてではなく、なんと、下剤のような働きをするのだそうです。

アミノ酸キレートカルシウムは日本では食品ではない
いかがでしょうか?カルシウムのサプリメントがお手元にあれば、そのラベルで、カルシウムの形態を確認してみて下さい。原料は、貝殻の粉末でしょうか、ドロマイトという岩石でしょうか、卵殻でしょうか、また、形態は、パンテトン酸カルシウムでしょうか、炭酸カルシウムでしょうか、

日本の製品には、アミノ酸キレートカルシウムは、残念ながら、本当に残念ながら、食品には認められていません。ですから、上記のような、ほとんど吸収されにくいカルシウムの形態のサプリメントしか、出回っていません。現在のところ、アメリカのアミノ酸キレートカルシウムを個人輸入するしか、方法はありません。ただし、その場合、一部にアミノ酸キレートカルシウムを含まないのに、アミノ酸キレートと称して、安い価格で販売している製品も、多々見受けられます。目安は、100%アミノ酸キレートカルシウムです。

 
[ドクターヒロズフォーラムのホームへ]  [アイエムエルストアのホームへ]  [このページのトップへ]
 
    運営会社 | 免責事項 | 個人情報について