“糖や脂肪をブロックするからいくら食べても大丈夫”なんていうダイエットサプリメントがとてもよく売れているようなのですが、果たして、そんな都合のよいことが可能なのでしょうか?
たとえ、宣伝で謳われている通り、食べた栄養素の吸収がブロックされ、ダイエットに成功したとしても、それは、おそらく、一時的なものでしょう。
なぜなら、このようなダイエット法は、“部分”しか見ていず、“全体”のことを、まるで、考えていないからです。体重さえ落とせばそれでよいだろうと。
私たちの体内では、まさに、この瞬間も、何千種類という酵素が働いていて、 それらの酵素の働きは、相互に、密接に影響しあっています。
ですから、人為的、強制的に酵素の働きを、1つでも抑制し続けることは、 ドミノ倒しのように、結局は、全体の代謝のバランスを崩してしまい、一時的にダイエットに成功したとしても、 身体の健康を損ないかねないリスクを抱えるのです。
食べた栄養素の吸収をブロックするなんていうダイエット法は、 体重と共に、身体の健康の健全度も、一緒に落としていくという、 なんとも、刹那的な方法なわけで、決して、薦められたものではありません。
いまや、物凄い量の情報が簡単に手に入る時代です。そして、その情報は、ウソも本当のこともあります。それを、取捨選択するのは私たちの“眼”です。
例えば、以前、健康番組で、白いんげん豆を使ったダイエット法を紹介したところ、 それを実践した600名余りの視聴者から、 激しいおう吐や下痢の症状を訴える苦情が、テレビ局に寄せられた“事件”がありました。
なんでも、白いんげん豆に含まれる成分に、炭水化物を糖に分解する酵素の働きを弱める働きがあることから、この成分を摂取すれば、炭水化物が吸収されにくくなり、 ダイエット効果が期待出来るのではないかという触れ込みだったようです。
まさに、“ブロック効果”を期待してのことです。
ところが、国立栄養健康研究所の素材情報データベースで確認してみると、俗に「炭水化物の吸収を遅らせる」、 「ダイエットによい」などといわれているが、ヒトの有効性については十分な情報は見あたらない。 そして、大量に摂取した場合は、消化管症状を起こすことがあると説明されています。
実際のところ、面白可笑しく流される健康情報を鵜のみにしないで検証するのは、
それほど、難しいことではありません。
そして、インターネットによって、 膨大な情報にアクセス出来るようになった分、 どんな情報を捨てて、どんな情報を活用するのか、情報の取捨選択いかんで、 利益にも、損失にもなる時代に、私たちは生きているわけです。“芸は身をたすく”ならぬ“情報感度は身をたすく”、です。
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