「1本で1日分の野菜を使用」などと表示された野菜ジュース類の多くは、「厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350グラム」を下回る量の栄養素しか含んでいないことが、名古屋市消費生活センターの実施した成分分析で明らかになったと、朝日新聞が伝えています。
「飲むだけで栄養素を十分摂取できる受け取れる表示には問題がある」として、消費者団体である主婦連合会は公取や厚生労働省に実態調査をするよう申し入れたことも伝えられています。
野菜ジュースだけでなく、食品やサプリメントにも、同じような表示が見受けられます。大変巧妙なキャッチコピーですね。その野菜ジュースを飲めば、1日に必要な量の野菜に含まれる栄養素を摂取できるかのように思ってしまいますからね。広告としては、秀逸です。ところが、主婦連合会は、消費者を誤解させるような紛らわしい表現を問題視しているようです。
消費者団体の言い分としては、もっともなんでしょうが、やはり、正しくラベルを読んで、メーカーの宣伝文句に騙されないようになることが大切なことでしょうね。私たちにすれば、正直、何をそれほど大騒ぎすることがあるのかなという感じです。
まずは、厚生労働省が推奨する1日の野菜の摂取量を使って製造したジュースだからといって、必ずしも、それに相当する栄養素がそのジュースに入っているとは限らないと認識すべきでしょう。
なぜなら、野菜や果物に含まれる栄養成分やその量なんて、バラバラなんですから。そもそも、工場で製造する製品ではなく、天然の作物です。栽培地や栽培方法、栽培時期、そして、天候に大きく左右されるわけです。ですから、たとえ、同じ量の野菜や果物でも、そこに含まれる栄養成分内容やその量は全く異なるといって過言ではないのですね。
つまり、天然の作物は、量が同じだからといって、質も同じだとは限らないという、ごくごく当たり前なことを知らないほうが問題だと言えると思います。去年のトマトは赤かったなんて言いますし、果物でも、甘いものもあれば、酸っぱいものもあることは、誰だって知っています。
もう1つ。野菜や果物を食べるのと、たとえ、同じ量でもそれをジュースにして飲むのとでは、同じではないということです。
ですから、たとえ、厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量を使ってジュースを製造していても、そのジュースを飲んだからといって、野菜を食べなくていいなんてことは、全くないということですね。
もちろん、ジュースのつくり方にもよるのでしょうが、食物繊維なんかは、ほとんど捨てられるのでしょうし、酵素類なんかも相当減ったり、壊れたりしているはずです。
最後に、微量栄養素の内容や量をジュースにしろ、サプリメントにしろ、製品に規格化するには、医薬品を製造するレベルの技術が必要です。とってもコストが合わないことも知っておくべきでしょうね。
とにかく、メーカーは思わせぶりなキャッチをつくって、消費者を“その気”にさせ、売り上げを伸ばそうと、日々、知恵を絞っているのですよ!!
そのことを非難するよりも、正しい知識をもって、騙されないようにすることのほうが大切なことだと思うのですが・・・。 |