2006年の春に、大豆イソフラボンを通常の3倍に添加した「イソフラボンみそ」が、トクホの認可申請を却下されたことは有名な話ですが、このことは、食べ物に含まれる成分の自然な状態が身体には最も有用であって、たとえ、身体によいとされる成分であっても、その成分だけを添加することは、かえって、マイナスの働きになりかねないことを、国が認めたということです。
トクホの審査の際に、厚生労働省は、その安全性の評価については、内閣府の食品安全委員会に委託しています。食品安全委員会の評価方法は、それまでの内外の臨床データに基づいて行われています。
例のイソフラボンみそに添加されていた「大豆イソフラボン」については、女性の骨粗しょう症や乳がん、更年期障害の予防効果があるとされているのですが、食品からではなく、この成分だけを摂取すると、子宮内膜症を発症するリスクが高まるとの臨床データがイタリアの研究者が発表しているのです。
要するに、いくら身体に有用な成分であっても、それだけを摂取することは、身体にはマイナスの影響を及ぼすことがあるということです。そのことから、このイソフラボンを添加した「イソフラボンみそ」はトクホの申請したものの、安全性に問題があるとして、認可を受けられなかったのです。
ところが、同じ量の大豆イソフラボンを大豆食品から食べ物として摂取した場合は、身体にプラスに働くのです。これは、食べ物で摂取すると、消化器官は、体内のイソフラボン量によって、イソフラボンの吸収量をコントロールするからで、イソフラボンだけを摂取すると、そのような調整機能は働かないのです。
このことは、サプリメントの活用方法について、決定的なことを教えてくれています。有用な成分でも、それだけを摂取することの“愚”と、食べ物としての形態で摂ることに勝ることはないということです。
たとえ、身体によいとされている成分でも添加すればいいというわけではないのですね。
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