サプリメントの品質って何? その43

 
043 確かなサプリメント不要論をどう考えるのか
 

世界がん研究財団(WCRF)とアメリカがん研究協会(AICR)は、9つの大学の研究チームが、6年かけて、これまで発表されている50万件のい研究報告を、その内容の精度で22,000件に選別し、さらに厳格な基準で7,000件の絞ったうえで、その内容分析から導かれた食生活や生活習慣に関するがんにかからないための10か条を作成し、このほど発表されました。

がんにかからないためには、タバコを吸わず、お酒はほどほどに、適度な運動を通じて、適正な体重を維持すること。そして、野菜や果物、豆類を豊富に食べて、肉や加工食品をとり過ぎない、塩分も少なめにするといった、これまでにも、繰り返し、言われてきたことが並んでいます。

ところが、8つ目に、がん予防のためのサプリメントは利用しないとあるのです!がんにかかりたくなかったら、サプリメントは飲むなと、はっきりと言っているのですね。いまや、日本でも、サプリメントの市場は1兆円に届かんとしています。いったい、どのような根拠でもって、サプリメント不要論を唱えているのでしょうか?AICRの解説をみてみましょう。

それによりますと、これまでの研究で、いくつかの栄養素は、サプリメントで過剰に摂取すると、いろいろながんにかかるリスクが高くなる可能性のあることが明らかになっているとしていることから、滋養や栄養はサプリメントからではなく、食事から摂るのがベストであると判断したとしています。

栄養素は食事から摂取するのがベストであることは誰しも指摘することです。ただし、不足しがちな栄養素はサプリメントで摂ることをよしとするのが、世間の一般的な認識ではなかったでしょうか?

ところが、WCRFとAICRは、あくまで、バランスよく食べることで、栄養の不足したり、偏らないようにすべきだとしています。それどころか、サプリメントの摂取は、結局は、栄養のバランスを崩すことの理由から、明確に否定しています。

ただ、サプリメントの摂取が推奨される例外なケースとして、妊娠の可能性のある女性は葉酸を、妊娠中の女性は鉄分を、そして、高齢者は、必要な栄養素をサプリメントで摂取すべきだとしています。

がんの予防という観点に立てば、サプリメントで栄養素を摂取するメリットよりも、サプリメントを摂取することで、かえって、栄養バランスを崩してしまうデメリットのほうが大きいというわけです。

まさに、食品中の特定の成分だけを取り出して摂取することは、百害あっても一利なしということは、私たちが、普段から、声を大にして言っていることです。まさに、天然にしろ、合成にしろ、ビタミンやミネラルを単体で摂取することの愚は、既に、さまざまな研究報告で検証済みです。

ですから、妊娠前や妊娠中、そして、。高齢者だけでなく、何らかの身体の不調があって、医療機関で治療を受けるほどではないケース、或いは、慢性的な症状の改善の補助として、“製品さえ正しく選択すれば”、サプリメントは大変有用なわけです。そして、製品選択のポイントは、“食べ物”であることは言うまでもありません。

さて、今回の権威ある研究団体からのサプリメント不要論に対して、日本のサプリメントメーカーは、どのように考えるのでしょうか?

 
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