紫外線の害が、マスコミ等でいろいろ言われるようになって、昔に比べて、紫外線のイメージは、随分、悪くなったように思います。特に、女性にとっては、お肌の大敵と知らされれば、尚更のことです。
そんな悪玉イメージの強い紫外線ですが、ここ数日、紫外線にあたると身体の中でつくられるビタミンDが、なんと、老化を遅らせたり、糖尿病の予防になるという論文が発表されているんですね。
イギリスの大学の研究で、ビタミンDの血中濃度は高い女性ほど、「老化時計」とよばれているテロメアが長いことが確かめられたというのです。テロメアが長いということは、この先、細胞分裂の回数が多いということで、強引に言ってしまえば、ビタミンDの豊富な人ほど、長生きすると言えるわけです。
もう1つは、フィンランドの国立公衆衛生研究所の研究で、ビタミンDの血中濃度と糖尿病の発症率は反比例しているというのです。
ビタミンDは、この他にも、骨を強くしたり、免疫力を高くし、風邪を引くするなど、さまざまな働きが確認されています。日光浴をすると、身体が強くなるというのは、根拠がないわけではないのですね。
紫外線だけでなく、身体にマイナスの働きがあるとして、悪玉イメージの強いものやことが、実は、よいこともしているというケースは、決して、少なくありません。かの、悪玉の代表選手のような「活性酸素」でさえ、その毒性で、ウイルスを退治しているなど、よいこともしてくれているのですね。
現代のような情報化社会になると、話題性の強い情報は受けいれられやすくなり、より単純で、断定的な物言いが好まれる傾向があるようで、発信側もそんな情報を提供するよう努めるようになります。当然、健康情報も、○○は身体によい、または、○○は身体に悪いといった具合になってしまいがちです。
その結果、本当に身体の中で起こっていることや人間の身体のメカニズムについてのより本質的な興味や関心が後回しになっているようです。これでは、さまざまな情報が、私たちのような一般人にも入手できるようになった環境がうまく活かされていないどころか、かえって、マイナスに働いているといわざるを得ません。
美容や健康には、100%よいことや100%マイナスなことはありえないようです。全ては、よくもあり、悪くもあるのです。大切なことは、それらを、自分にあった方法で、バランスよく取り入れるということになるでしょうか。要は、使い方次第ということです。効き目の強いものほど、このことを忘れてはなりませんね。
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