★全国の大学、研究機関で基礎研究や臨床研究
1970年代は、主に安全性についての研究が実施されています。Ge−132の合成成功後、浅井博士自ら大量に飲んだわけですが、改めて、ラットや犬を使った毒性試験、体内動態試験、一般薬理試験等により、安全性が確認されました。さらには、ラットやうさぎによって、生殖機能にも、何ら影響を及ぼさないことも確認されています。
そして、 1970年代後半以降は、抗ガン作用を中心に、さまざまな機能への研究が実施されました。
■発ガン抑制作用
有機ゲルマニウム自体にガン細胞を死滅させる働きはありません。発生しかかっている次のガン(再発ガンや二次ガン)を抑える(予防する)ことが臨床的にも明らかにされました。 (岡山大学医学部他)
■抗がん剤の副作用緩和
代表的な抗ガン剤「シスプラチン」は高い抗腫瘍性を示すものの、激しい腎障害、骨髄障害、胃腸障害、聴力障害などの副作用があります。このような副作用が有機ゲルマニウムを摂取することで軽減されました。 (東北薬科大学癌研)
■免疫細胞に対する活性化作用
有機ゲルマニウムを投与することによって、抗腫瘍性や NK 細胞活性増強能が高いI FN ―γ(インターフェロン)が誘起されること、 NK 活性増強、マクロファージの活性化作用が実証されました。 (東北大学医学部細菌学教室)
■骨粗しょう症の予防
有機ゲルマニウムは、バランスを崩している骨代謝調節ホルモンのバランスを調節し、破骨細胞の活性を抑え、骨芽細胞の活性を高めているとともに、カルシウムの骨への定着、骨の石灰化を促進して骨の量を増やし、骨を丈夫にすることが証明されました。 (東京大学医学部他)
■鎮痛作用
有機ゲルマニウムは、マウスによってその鎮痛作用が実験的に確認されています。また、モルヒネと併用するとモルヒネの鎮痛作用を増強することがわかりました。 (昭和薬科大学薬理学教室)
★次第に明らかになった多彩な機能性
元日本医師会の“ケンカ太郎 ”こと、武見太郎氏は、早くからゲルマニウムの有用性を予見し、浅井博士のゲルマニウム化合物合成研究の指針となるような助言をしたことで知られていますが、「ゲルマニウムが薬として認められれば、既存の医薬品の80%はいらなくなる」とGe−132を評していました。有機ゲルマニウムの“働きの多彩さ”、言い換えると、“何でも効く”ことを、見事に言い表しています。
多くの研究機関で、一時、ブームとも言えるほど有機ゲルマニウムの基礎研究、臨床研究が繰り返された結果、次第に、予期しなかったようなさまざまな機能性が、次第に明らかになっていくことになりました。
そして、何でも効く有機ゲルマニウムの特異な働きは、わらをもすがる思いで飲み出した多くの人々を喜ばせることになるのですが、同時に、医師や研究者を困惑させることになるのです。
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