★ゲルマニウム健康被害とは酸化ゲルマニウム中毒のこと
とうとう死亡事故まで引き起こした一連のゲルマニウム関連の健康被害は、
有機ゲルマニウムが世に出た時のインパクトの強さゆえのようで、
人体に何らかの有用な作用を及ぼす物質が持つ宿命のようにも思えてきます。
要するに、有機ゲルマニウムの効能を聞きつけた、
“一儲けをたくらむ業者”が、
当時、当然、有機ゲルマニウムは大量生産され、
簡単に入手できるようなものではなかったものですから、
ゲルマニウムは、ゲルマニウムでも、
あろうことか、酸化ゲルマニウム(二酸化ゲルマニウム)を、
“特効薬”とか、“万病に効く”と称して、販売し始めたのです。
★酸化ゲルマニウム
この酸化ゲルマニウムは、
もともと、浅井博士が、
水に溶けて、
人体に安全なゲルマニウム化合物の開発に、
大きな影響を及ぼしたものでもあります。
というのも、酸化ゲルマニウムにも生理活性作用は認められていたのです。
既に、1930年代に、あの元医師会会長である武見太郎氏が、
理化学研究に在籍していた頃、
この酸化ゲルマニウムに働きに着目し、
国立がんセンター初代研究所長を務めた中原和郎博士とともに、
その研究に着手しています。
ところが、
ある種の生理活性作用はある一方、
腎障害等の毒性も強く出ることが判明し、
その研究を断念したといういきさつがあるのです。
そのような経験から、
武見太郎氏と中原和郎氏は、浅井博士に、
無機ゲルマニウムである酸化ゲルマニウムは生理活性作用があるものの、
毒性もあるので人体には使えない。
水に溶ける化合物としてしか使えないという助言を与えています。
★一儲けをたくらんだ業者の暗躍
とにかく、有機ゲルマニウムは、
“何でも効く”という印象を持たれてしまいがちです。
なぜなら、通常は、薬や健康食品というものは、
効果を発揮する対象が限定されるものなのですが、
こと、有機ゲルマニウムに冠しては、その機能性が多岐にわたることから、
もちろん、“何にでも効く”わけではなにのですが、
そのような印象をもたれてしまうというわけです。
さて、今も昔も、医者に見放されて苦労する人々は大勢います。
そんな方々にとっては、
少しでも効く可能性があれば、
少々のお金は惜しくないわけです。
そんな、藁をもすがりたいという人情につけこんで、
一儲けをたくらむ業者の存在もまた、今も昔も変わりありません。
“人助け”と言う、これ以上はない大義名分があるからです。
ところが、何を扱うかで、
人助けにもなり、
反対に“犯罪”にもあるわけです。
このゲルマニウムという“商材”は、
業者が考えるほどには単純なものではなかったのです。
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